800円分は人の頭?2012年08月03日 22:54

8月3日の金曜日、夫と都心に出かけたついでにフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を観にいこうということになりました。すごい人出は覚悟していたのですが、それにしても老若男女、幼児まで加わって、人、人、人の山。「シルバー料金900円のうち800円は人の頭だ」と夫の弁。
目玉の「少女」の前には20人ずつぐらいの列がジグザクに7列ぐらい並んでいて、絵の前は止まらずに順番に観賞する仕組み、まあ、そのおかげで頭だらけの中から見るのではなく、まっすぐに邪魔ものなしの状態で観ることができたけれども、あっという間のことでした。
でも、実物は気品があって、本物の素晴らしさを感じることはできました。仲間と一緒の購読会で仏語訳の「真珠の耳飾の少女」を読んだころの思い出、それから原本の「Girl With A Pearl Earring」が割りとやさしい英語だったので、それも読みきれたことなどを思い出し感無量でした。

Amy Jam2012年08月05日 22:51

ブラックベリーがたわわに実ったので、孫に収穫をしてもらい、それを孫ブランドのジャムにしました。教育的なことをしたでしょ、と自画自賛のバッチャンです。

変な日本語2012年08月08日 22:57

歯医者で定期的なクリーニングに行き「はい、もう少し大きく口を開けていただいて~」「はい、少し右を向いていただいて~」という気持ちの悪い日本語にうんざりして帰宅後、近所の友人がテレビのブロードバンド接続を手伝ってほしいというので、サポートに電話してやり方を聞いていると「いま、画面にはどんな映像が出ていらっしゃいますか」と、またまた変な日本語。セールスにやってくる子は「私のお名刺をここに置いていきます」とのたまうし、ゴルフ場ではキャディが「奥様のボールはあそこに落ちていらっしゃいます」! いやはや、こんな若い人ばかりで、日本語は将来どうなっちゃうの? この本のテーマとはちょっと違うかもしれないけれども、水村美苗さん、どうにかしてくださいな!

私家版小冊子2012年08月10日 11:30

だんだん記憶力が弱くなっていくようで、デジカメでの記録は私の脳の一部のようである。そんな私が今年5月の近江八幡・京都への旅の写真を誤って消してしまった。なるべく記憶が残っているうちにと、栃折久美子「ワープロで私家版づくり」という昔の本を引っ張り出して、旅行のことを冊子に記録した。
夫や友人などにやっかいな校閲をお願いし、沢山のミスを訂正し、どうやら完成品に到達した。
奥付に「私家版・非売品」などと入れて、一人で悦に入っている。

後白河院2012年08月12日 13:26

「わが母の記」を読んで以来、本棚の井上靖を再読している。「猟銃」や「しろばんば」など、まったく初めての本のように感動を持って読むことができた。そして「後白河院」、私が買ったものか、夫の本か不明だけれども、読み進んでいっても、ただでさえ歴史にうとい私は、ややこしい似たような人物の名前が次から次へと出てきて、相関図が見えてこない。ある日曜日、NHK大河ドラマの「平清盛」をチラと見たときに、たまたまカッコいい松田翔太君の後白河院が出ているのを見、登場人物をテレビ経由で頭に入れれば覚えられるのではないかと思い、NHKのサイトから便利な相関図を見つけた次第。
 以後、崇徳天皇は井浦新、後白河院は松田翔太、信西入道は阿部サダオ、藤原頼長は山本耕史、建春門院は成瀬璃子などと、タレントの顔を思い浮かべながらやっと2部まで読み進んだ。NHKの記録的不人気大河ドラマも使いようで役に立つ。
 それにしても井上靖の日本語の美しさ、博覧強記ぶりには感服するばかり。