東野圭吾2016年09月19日 12:45

70歳を過ぎ、そろそろ自分の身の回りの整理を始めなくてはならないと思いながらも無駄な物が増えていく毎日である。しかし、その心がけの一つ、せめて読まない書籍の整理を始めることにした。地震対策にも配慮し、背の高い二つの本棚を縦に半分のサイズの本棚に買い替え、必然的に元の半分の書籍を処分するようにしたのである。 電車の中などで読むのには最適の東野圭吾の文庫本が13も出てきた。これでも彼の全著作の6分の1ぐらいだろうか。はたしてこれを残すべきか、否か、その決定をするためにずいぶん昔に詠んだ「悪意」にトライしてみる。まったく忘れていた話だが、殺人の動機にちょっと無理があるなあ、というようなことを途中からちょっと思い出してくる。しかしミステリとして、まあまあ期待に応えてくれる作品だった。とっておこうかな、処分しようかな……