藤田嗣治展@府中市美術館2016年10月25日 23:08

「府中の森」と名付けられた公園の中の芸術劇場には時々足を運んでいたが、美術館があるのは今まで知らなかった。立派な美術館で驚く。開催中の藤田嗣治の作品展示も思ったよりずっと豪華で、ほとんど人がいない中でゆっくりと大好きなFoujitaを楽しむことができ大満足であった
「バラ」という作品は、あちこちに向いたバラの花の構図が見事。枯れかかった花も美しくみえる。色も見事で、今回の作品群の中では一番印象に残った。
美術学校時代の自画像から裸婦と猫の絵でパリでの画壇の寵児となった頃、中南米への旅で描いた華やかな色彩の作品群、そして暗い戦争画からパリに再び戻っての作品など、時系列的にたくさんの絵を楽しむことが出来た
。 藤田が晩年を過ごしたパリ郊外のヴィリエ・デ・バークルは8年前に電車で訪れたが、その時代に描かれた沢山のかわいい子供たちの絵はほとんどなかった。しかし、一枚、オデコでちょっとわが孫娘に似た女の子がバケットを持って立っていた。