「センチメンタル・ジャニーのサンテミリオン」2016年11月19日 08:55

まだ40歳そこそこの頃、ボルドーからレンタカーで着いたサンテミリオンはXmasイブの時だった。深い霧に覆われて、ぶどう畑も建物も全く見えなかったあの日に宿泊した同じホテル、Hostellerie de Plalsanceに30年経ったいま泊まっている。
シーズンオフで観光客はまばらなちょっと寂しい雰囲気のサンテミリオン、その霧はなく、遠くの畑まで素晴らしい景色が見渡せる。
ボルドーからここに来るまでがちょっとややこしかった。レンタカーを運転する気力はもうないので、ボルドーのSaint Jean駅から電車にのってLibourneという駅で降りタクシーでサンテミリオンに到着したわけだが、駅でタクシーに乗るのが一苦労、なんと「TAXI」と大きく表示は出ているが、タクシーの姿はどこにも見えない。しかしその標識の下に「タクシーは次の電話番号に電話してください」と10個ぐらいの番号が書いてあるのだ。携帯電話は持っていないので、駅の中に入り駅員さんに電話をしてくれるように頼んだ。
待つこと30分、すっかり冷えきってしまったが、メルセデスのタクシーで感じのいいモロッコ出身のお兄さんが「スミマセーン」という感じで到着、我々の次の電車で到着したポーランド人のお姉さんと一緒にサンテミリオンに運んでくれた。
お店といえばワイナリーばかりが並んでいる小さな村、しかしレストランは37軒もあるそうだ。きょうのお昼に入ったレストランも宿のレストランも明らかに日本の影響を受けているヌーヴェル・キュージーヌ風で量が少なく、芸術的(?)盛りつけで東京のフレンチレストランのようだった。
写真は Libroune駅前とサンテミリオンの景色