観られなかった「マリー・アントワネット展」2017年02月05日 23:43

六本木ヒルズ・森美術館の「マリー・アントワネット展」に出かけた。久しぶりの六本木、外国人が多い。どこに美術館があったかも忘れてしまい、ちょっとビルの周りをウロウロ、どうやら入り口に近いところにたどり着いたが、なんと美術館に通じる階段の上には人が並んでいて写真のような案内板が出ているではないか。まさかと思いながら見ると、「森美術館までは20分」「展望台までは20分」「マリー・アントワネッと展までには120分」とある。2時間も待って、人々の肩越しでの鑑賞はする気にはなれなくて、あっさりと諦めてしまった。
それにしてもマリー・アントワネット展がこんなに人気があるとは知らなかった。やはりかつての「ベルバラ」そして宝塚公演の影響がまだあるのだろうか。
シュテンファン・ツヴァイクの「マリー・アントワネット」に感動してからのフリークである私は、「漫画なんて!」という思いが強いが、「ベルバラ」はフランス語でも翻訳されて、世界的に人気のある日本の漫画の評判にも貢献しているらしい。
10年ほど前にパリの古文書館で見たマリー・アントワネット展では、ギロチン台に向かう前に義妹宛に余白いっぱいにかかれた一枚の遺書、涙の跡らしき大きなシミがある紙が強烈な印象だったが、あれも展示されていたのだろうか。六本木の賑わいを後にし、この地はマリー・アントワネットにあまり相応しくないなと思いながら、地下鉄に乗った。

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