METライブビューイング『椿姫」2017年04月13日 22:50

久しぶりのMETライブビューイング「椿姫」を観に友人を誘って出かけた。ネトレプコ主演でだいぶ前に話題になった現代版舞台のプロダクションだがお父さん役のハンプソン以外は初めての歌手(ヴィオレッタはソニア・ヨンチェーヴァ、アルフレッドはマイケル・ファビアーノ)で、あまり期待はないまま出かけた。しかし、この二人の歌手の歌唱力、なかなか素晴らしかったと思う。
ヒゲをつけてスーツ姿に帽子までかぶって登場したハンプソン、インタビューで「お父さん役のメイキャップをするのが早く簡単に出来るようになった」と言って笑わせていたが、実年齢と役のそれがピッタリというところだろう。友人いわく「貫禄だわね」。
「椿姫」のアリアや二重唱、みんな素晴らしいものばかりだけれど、特に二幕目のお父さんとヴィオレッタの二重唱はことさら美しい。また、死を前にしての若い二人のデュエット「パリを離れて」のメロディは帰り道ずっと耳に響いていた。
原題の「ラ・トラヴィアータ(道を踏み外した女)」が、森鴎外の訳したやはり高級娼婦をモデルのデュマ・フィスの小説「椿姫」と重なって、日本では「椿姫」が定着したそうだが、違和感がある題名だなといつも思う。
しかし、かといって「道を踏み外した女」という意味の日本語、これという言葉はないかもネ…

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