「これで最後のオッカケ旅第4弾」その④今回の旅で4人の高い評価が一致するレストラン2017年06月07日 17:31

ドーモのそばにあるIl Mercato del Duomoという総合レストランビルの4FにあるSpazio Milan というレストラン、ここは今回の旅の中でのもっとも美味しい食事が楽しめたところだ。なんと、三ツ星レストランの有名シェフNiko Romitoの料理学校を卒業した生徒たちが調理場を任されているという。若くて、ハンサムで、やさしいボーイたちのことも忘れがたい。

「これで最後のオッカケ旅第4弾」 ⑤パリはバスティーユのアパルトマン泊。パリジャン気分になれた?!2017年06月07日 17:45

ミラノからパリに到着、今回はフランス人所有のアパルトマンを予約している。ここでもステントマンの予約どおり『Mr.Tsujsaki』という名前を掲げた背丈2mのカリビアンの運転手がターミナル出口で待っているはずが、今回もどこにもそれらしき人物はいない。結局は遅れて来ただけだったが、完璧を期するステントマンはまたまた怒り心頭で頭から湯気が出て来そうだった。
アパルトマンはバスティーユ広場を少し西に入ったところ、同じ建物だが、2棟に別れているところにそれぞれが宿泊、セキュリティのためのロックの仕方、ドアの開け方など、覚えるのが大変で、簡単にお互いの部屋に訪れることも難しい。
一泊後の朝、4人一緒に歩いて近くのヴォージュ広場のヴィクトル・ユーゴーの家に行く。入場は無料。美術館などの展示物をいつも実に丁寧に見て回るM夫人が面白い机を見つけた。ヴィクトル・ユーゴーとジョルジュ・サンド、アレクサンドル・デュマ、そしてもう一人の名前がインク壷のところに掘ってある机で、直筆の手紙みたいなのがそれに付いている。説明文によると、貧しい子供たちへのチャリテリーのために上の部分がつくられたが、買手がなく、後にテーブルに加工されたというようなことらしい。

「これで最後のオッカケ旅第4弾」 その⑥ローランギャロスはまたもや壁が高かった!テレビ観戦もできないとは!…2017年06月07日 17:48

おととしのパリ訪問もローランギャロスの開催時期だったが、コートがたくさん並ぶ園内にはいることも出来ずに、諦めてバスで帰ってきた.今回も開催地内に入れるチケットだけはインターネットで入手している。テニスコート観覧席内に入れる券は、錦織がどのコートで、いつやるか皆目分からない時点では買うことも出来なかった。コート内のチケットは少しは残っているだろう、あるいはダフ屋から買えるかも…などと一か八かでのテニス観戦だ。幸いなことに、錦織が順調に第2回戦まで来ていてその日の午後は韓国の選手と対戦するらしいというので、意気揚々とバス72番でローランギャロスに向かう。友人たちは買い物等の別行動だ。
72番のバスは途中からセーヌ川沿いにバス専用レーンをスイスイと走り気持がいい。終点の’Parc de Saint-Cloud’から静かな住宅街を長いこと歩くとテニス・グランドスラム戦の喧噪が聞こえてくる。どこからこんなに人が集まるのか、というほどに沢山の人が列を組んで並んでいる…
何度セキュリティチェックがあったことだろう。30分くらいのうちにやっと圏内に入り、インフォーメーションで錦織の試合の券が買えるかと聞くと、とても無理ということが分かる。18面あるというローランギャロスの中はスタンドに入ることも出来ない人、メディアの札をぶら下げた人、VIP席に行く羨ましい人たちなどでごった返している。沢山の人が巨大スクリーンのマレー戦を観戦している。錦織の試合は中継していない。色々とスタジアムに入れないか考えたが、諦めて「テレビで観よう」と、帰ることにする。
外へ出るとまだこれからローランギャロスに向かう人の波が凄い。72番のバスでPont de’lenaで降り、今回の旅の目的の一つ、市立美術館にあるという藤田嗣治の裸婦像を観る。彼の代表作の一つである筈だが、入場料無料のこの美術館の地下2階に展示された絵は心なしか精彩がない。きっと、錦織戦を観ることが出来ずにがっかりしている見る側の気持ちに張りがないせいだろう。バスを乗り継いでアパルトマンの部屋に戻りいそいそとテレビをつけるが錦織戦は中継されていない。そのうち雨でテニスは中断。前日訪れた国立近代美術館ポンピドーセンターに常設展示されていなかった藤田といい、錦織といい、「そうか、ここは日本ではないのだ!」と実感する。

「これで最後のオッカケ旅第4弾」⑦最後はやはりセーヌで…2017年06月07日 17:52

おととしのセーヌ川ではエッフェル塔の中に大きなテニスボールが下がっていたのが印象的だったが、今回はなぜかそれがない。それでも旅のフィナールはこれだ! と友人たちを誘い夜のバトームーシュならぬ Vedettes du Pont Neufに乗る。風が冷たく寒いが、夕焼けに始まる夜のセーヌ川は実に美しい。10時すぎだというのに、河岸には沢山の人が集い、船に向かって手を振る。エッフェル塔の横にはきれいな半月のお月様が輝いている。句会の仲間である友人たちと「いい句ができないかしらね」とは言い合うが、フランス語と分かりにくい英語の案内人の大きな声を聞いていると、俳句という気分にはなれない。その日が、若い案内人の仕事初めの日だそうだ。
明日はチェックアウトしたらチーズ屋に行き、沢山の日本では売っていないチーズを買おう…と思っていたのに、祭日でどのチーズ屋もお休みとは!思うように行かないことが多い!
パリに滞在中、反対方向に歩くこと3回ぐらい、なかなか思うようにいかない日々だったが、なにより事故もなく、スリにも遭わず、無事にすごせたことに感謝、そして我々の不案内にも耐え、行きたいところにご自分たちだけで行動してくださった友人に感心、そして感謝します。