「これで最後のオッカケ旅第4弾」 その⑥ローランギャロスはまたもや壁が高かった!テレビ観戦もできないとは!…2017年06月07日 17:48

おととしのパリ訪問もローランギャロスの開催時期だったが、コートがたくさん並ぶ園内にはいることも出来ずに、諦めてバスで帰ってきた.今回も開催地内に入れるチケットだけはインターネットで入手している。テニスコート観覧席内に入れる券は、錦織がどのコートで、いつやるか皆目分からない時点では買うことも出来なかった。コート内のチケットは少しは残っているだろう、あるいはダフ屋から買えるかも…などと一か八かでのテニス観戦だ。幸いなことに、錦織が順調に第2回戦まで来ていてその日の午後は韓国の選手と対戦するらしいというので、意気揚々とバス72番でローランギャロスに向かう。友人たちは買い物等の別行動だ。
72番のバスは途中からセーヌ川沿いにバス専用レーンをスイスイと走り気持がいい。終点の’Parc de Saint-Cloud’から静かな住宅街を長いこと歩くとテニス・グランドスラム戦の喧噪が聞こえてくる。どこからこんなに人が集まるのか、というほどに沢山の人が列を組んで並んでいる…
何度セキュリティチェックがあったことだろう。30分くらいのうちにやっと圏内に入り、インフォーメーションで錦織の試合の券が買えるかと聞くと、とても無理ということが分かる。18面あるというローランギャロスの中はスタンドに入ることも出来ない人、メディアの札をぶら下げた人、VIP席に行く羨ましい人たちなどでごった返している。沢山の人が巨大スクリーンのマレー戦を観戦している。錦織の試合は中継していない。色々とスタジアムに入れないか考えたが、諦めて「テレビで観よう」と、帰ることにする。
外へ出るとまだこれからローランギャロスに向かう人の波が凄い。72番のバスでPont de’lenaで降り、今回の旅の目的の一つ、市立美術館にあるという藤田嗣治の裸婦像を観る。彼の代表作の一つである筈だが、入場料無料のこの美術館の地下2階に展示された絵は心なしか精彩がない。きっと、錦織戦を観ることが出来ずにがっかりしている見る側の気持ちに張りがないせいだろう。バスを乗り継いでアパルトマンの部屋に戻りいそいそとテレビをつけるが錦織戦は中継されていない。そのうち雨でテニスは中断。前日訪れた国立近代美術館ポンピドーセンターに常設展示されていなかった藤田といい、錦織といい、「そうか、ここは日本ではないのだ!」と実感する。

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