「15時17分発パリ行き」2018年03月31日 23:40

久し振りの映画館での鑑賞である。クリント・イーストウッド監督だし、評判はいいし、題名も洒落ているし、というような理由で楽しみにしていた映画だ。しかし、夜7 : 30からの近くの映画館での上映で観客はわずか7人、その理由は見終わった後にわかった。
アムステルダム発パリ行きの国際特急の中でのテロを防いだ実話に基づく映画で、主演3人と乗客は実際に巻き込まれた人々が演ずるという話題作。スリリングな列車内の活劇を想像していたが、休暇中のアメリカの兵隊とその友人3人がテロリストと闘うという見せ場は最後の数分だけである。しかも、3人掛かりで何故こんなに手間がかかるの? という感じのアクション、実話だから仕方がないと言えばそれまでだが…
映画の展開は、戦争ごっこが大好きな、学校の問題児たち3人の幼き日々、そして軍隊の訓練などの話、そして2人が兵隊になるまでの話が長く続く。現代の青春ロードムービーとして観るべき、という意見もあるので、私の期待の方向が勝手に違っていただけかもしれないが、テロリスト側のストーリーが全くないこともちょっと物足りなかった。
それにしても、87歳にしてまだ映画監督をするクリント・イーストウッドのバイタリティには敬意を表するしかない。私もせめてフェイスブックを長く頑張らねば…。