「アンジェラ・ゲオルギュー&トーマス・ハンプソン2019年03月07日 18:07

私が観ていないオペラのアリアが多く、その点がちょっと残念でしたが,二人とも絶好調、素晴らしい歌を堪能した一夜でした。
ゲオルギューについては、彼女の前夫ロベルト・アラーニャの「カルメン観劇」の折、私自身が、観客としてホールにいる彼女を見、そのバストの凄さに驚いたことを思い出しますが、そのバストは今も健在、しかしウエストはしっかりと締まっていて、美声とともにその体の美しさにも見とれてしまいました。
 ハンプソンは8年ぶりの日本公演、彼も絶好調、でも、私が好きな、あの彼独特の高音部分が若い時とはちょっと違っているかも…
 指揮者ユージン・コーンはアリアの一部分を歌ったりして身体中を動かし、楽しさ全開という感じで観客の好感を呼びました。

グリーン・ブック2019年03月20日 20:20

アカデミー賞作品賞となれば、観に行かなくては、という義務感のような思いがあったが、期待にそった、素晴らしい作品だと思う。まあ、少し「予定調和」気味でもあるが・・・
差別意識いっぱいだが、もともとは善なるイタリア系白人が、ピアニストとして地位と名声を手に入れている黒人の運転手として雇われる。それも北部から南部、差別意識の高いところへのドライブという大変厳しい仕事だ。出発前にもらう「グリーンブック」というのは、旅の間に黒人が泊まれるホテル、入れるレストランなどが列挙してある小冊子だ。 ロバート・ケネディが司法省長官になり公民権運動が盛んなころ、北部と南部の意識の差はまだこんなものだったのか、と映画を観ながら改めて感じ入る。昔、「夜の大捜査線」というシドニ―・ポワチエとロッド・スタイガーの映画があったが、あの映画を思い出した。
最近の世論にあわせたようにLGBTの問題も盛り込まれていたが、あれは必要なのかなあ…