「思い出のバッグ、見事によみがえる」2020年11月18日 21:29

「思い出のバッグ、見事によみがえる」
その昔、夫と初めての海外旅行でフィレンツェに行った折、
中世の雰囲気がそのまま残る美しい街の中で、
グリーンを基調とした私好みのバッグ、スカーフ等々に目を奪われ、
「清水の舞台」から飛び降りてこのバッグを買った。
大事に大事に使ってはきたが、「お気に入り」ともなれば
当然汚くなるのも速い。さすがにこの頃は「要らないもの」
の一つとしてタンスに眠ることになるしかないと思っていた。
しかし3ケ月前のある日、近くのデパートで「兵庫県・豊岡市」
での「カバンストリート・バッグの復元」というキャンペーンに
出会った。
「費用は新品と同じぐらいに高くなる、しかも色が完全に同じに
なるという保証はない、それに完成までに3ケ月もかかるなんて…」
「こっちは76歳のお婆さんなんだ、やめたほうがいい…」
といろいろな声が叫んでいたが、フィレンツェの街からの
エールが密かに私に届いたのだろうか、
さんざん迷った挙句に注文してしまった。
そして3ケ月、バッグは見事、35年間の歳月を超えて戻ってきた。
フィレンツェのグリーンがもどってきた。
うれしい! 大事に使っていこう!