能「野宮」観劇2017年11月01日 21:33

お謡いを趣味として続けている友人に誘われ、彼女の先生が主演の観能会に、なかなか着る機会のない母の大島を来て出かけた。お能を能楽堂で観るなんて生涯初めてに近い経験、でも、その昔、やはり友人に誘われて幻想的な世界を垣間見たひとときを思い出した。 今回は友人が、歌詞が載っているテキストを持って来ていて、それを一緒に観ながらの鑑賞で実にわかりやすい能「野宮」観劇だった。
地下に能楽堂がある商業施設、GINZASIXは、かつての松坂屋などがあったあたり。外国の旅行客で賑わっていた。

季語は「新米」2017年11月07日 22:35

新潟県産の新米をいただいた。このところ炊きあがったインスタントのご飯を頻繁に利用している私、お昼すぎ、慎重に電気釜をセットして出かける。
きょうは月に一度の句会である。「新米や眼鏡かけての水かげん」という句を詠み、皆さんに褒めていただいてうれしく帰宅し、粕漬けシャケと一緒においしい白米を食べて満足した。

53年の年月2017年11月13日 14:00

孫娘の7歳の七五三は、3歳の時と同じく明治神宮で執り行われた。着飾った子供たちで賑わう境内には、結婚式の行列もあらわれて外国人観光客が大喜び。
さて、私のたっての願いで、孫には、自分が二十歳の時に親に誂えてもらった御所解模様の訪問着を小さく仕立て直しして着てもらった。ちょっと地味かなと思ったが、評判は上々、本当は孫の顔も載せたいところだけれども、厳しいパパ(私の息子)に怒られそうなので、代わりに53年前の写真を添付することにした。隣のおばあさんとの違い、あなおそろし・・・

曾野綾子「夫の後始末」2017年11月22日 17:01

最近の新聞広告で目に留まり、参考になるかなと購入した。といっても決してステントマン亡き後を考えてのことではない。夫という字はもともと「つま」と読むこと、夫婦間でお互いのことを呼ぶ呼称であることを句会で学んだ私、夫婦の片方がいなくなったときの喪失感を一人になった方がどう解決していくかを知りたいだけで、ステントマンが夫(つま)=「私」を失ったときの参考にもなるだろうと思って購入したわけである。 本の内容は「後始末」というより、曾野綾子の介護の仕方、介護をする立場になった自分の心情などにほとんど費やされている。
「後始末」という言葉が適当かどうかはさておき、夫がいなくなって家が広く感じられるようになり、孤独に向き合う著者が(しかしそういう表現はあまりない)が最後に「ある買い物」をしてその空虚感を埋めるというくだりに、彼女の人間らしさを感じ、それが一番の方法かな、と思った。

「北斎とジャポニズム」@国立西洋美術館2017年11月30日 18:09

北斎の作品が世界の画家、特にパリの画壇に影響を与えた事実の証拠を並べたという感じの絵画展である。北斎漫画のあるページと、その部分をそのまま同じように描いている絵が並べて展示されている。北斎漫画と同じようなサイズでの作品には明らかな共通点が見え、興味深かったが、モネなどの印象派の絵となると、私には、強引に共通点を探したようにみえる作品が多かったような気がした。中には小さな「春画」のコーナーもありビックリ!
上野の紅葉はいまが盛りで大勢の人波…シャンシャンのお披露目の時はさぞ賑わうことだろう。