後白河院2012年08月12日 13:26

「わが母の記」を読んで以来、本棚の井上靖を再読している。「猟銃」や「しろばんば」など、まったく初めての本のように感動を持って読むことができた。そして「後白河院」、私が買ったものか、夫の本か不明だけれども、読み進んでいっても、ただでさえ歴史にうとい私は、ややこしい似たような人物の名前が次から次へと出てきて、相関図が見えてこない。ある日曜日、NHK大河ドラマの「平清盛」をチラと見たときに、たまたまカッコいい松田翔太君の後白河院が出ているのを見、登場人物をテレビ経由で頭に入れれば覚えられるのではないかと思い、NHKのサイトから便利な相関図を見つけた次第。
 以後、崇徳天皇は井浦新、後白河院は松田翔太、信西入道は阿部サダオ、藤原頼長は山本耕史、建春門院は成瀬璃子などと、タレントの顔を思い浮かべながらやっと2部まで読み進んだ。NHKの記録的不人気大河ドラマも使いようで役に立つ。
 それにしても井上靖の日本語の美しさ、博覧強記ぶりには感服するばかり。

コメント

_ 坂上栄美子 ― 2012年08月14日 17:46

惇子さん、ブログ読んでいますよ。
私も井上靖が好きです。日本中国を問わず、歴史小説が特に好きです。敦煌へ行った時、文庫本の「敦煌」を持参して、莫高窟を見た夜、ホテルで再読しました。贅沢な時間でした。横で「ふ~ん」と笑っていた金丸さんを、思い出します。

_ Atsuko Tsujisaki ― 2012年08月16日 22:34

栄美子さん、そういう読書って、感動的ですね。周りの空気が、さらに感動を呼ぶんです。

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