松方コレクション2019年07月26日 16:58

松方コレクション」という名はよく耳にするし、私も何回か観ているような記憶があるが、上野へ行く用が出来たので、ちょっと寄ってみようかな、という感じで出かけた。
まず国立西洋美術館の前の混雑ぶりにびっくりする。上野駅の構内にはいろいろな美術館のチケット売り場が出来ていてそこにも人が並んでいたが、あそこに並んでいればよかったと後悔することしきり…。80人ぐらいの列で20分ぐらい待っただろうか。中に入れば、絵の前は3重、4重の人垣が出来ている。
松方コレクションの目玉といえば、モネのほかには、ルノワールがドラクロワの影響を受けた作品、「アルジェリア風のパリの女たち」とゴッホの「アルルのファン・ゴッホの寝室」であろうか。前者は国立西洋美術館蔵だが、「ファン・ゴッホの寝室」のほうは、サンフランシスコ平和条約による戦後賠償の一環として1959年にフランスの国有となり、現在はオルセー美術館にあるそうだ。
私を含め、沢山の入場者たちが、1600円を払い、これらの絵画を人の頭越しに見て、どれほどの感慨を味わうことが出来たのだろうかと、話題の絵画展でいつも感じる思いがまた湧いてきた一日だった。