新歌舞伎座を記念しての歌舞伎役者のお練り2013年03月27日 22:07

意外や意外、こういうところに絶対行くとは言わない夫が「歌舞伎のお練りを見にいってみようか」と言い出し、ちょうど都心に用もあったので、雨の中、出かけた。「あなたが珍しいことを言うので雨が降ったわね」と言いながら京橋駅に降りると、沿道はもうものすごい人の山、「止まらないでください、止まらないでください」と押されるように、銀座4丁目までの歩道を進むが、ますます人は多くなるばかり、車道にはみ出た人の列がすでに3列ぐらい、その後ろにまた3列ぐら...いの人の輪が出ていて、それに傘の輪がかさなっている。どこに行っても最良のところは見つかりそうもない。バッグ屋の入り口のほんの少し高いところで「もう帰ろうか」などと言いながらも、せっかくきたのだからと辛抱強く待つ。「10時半開店」と表示が出ているお店だが、10時半になっても店を開ける気配はまるでない。店員は2階の特等席で見ているのだろうか。
向かいのビルを見ると某銀行の2階はお客さんが窓際にぎっしり、3階は行員と思われる人たちが窓際に鈴なりだ。
司会者の徳光さんの「あと少しお待ちください」というスピーカーを通しての声を10回くらい聞いただろうか、ようやく10時の予定が30分以上も遅れて始まった。そして、63名の役者が練り歩いたというのに、あっという間にほんの二、三のあまりはっきり判別できない顔が、傘、傘、の合間から見えたぐらいで終わってしまった。
まったくアホらしいお練り騒動「言い出したのは誰だ!」と私は文句は言わなかったけれども、夫いわく「体全体でそういっていた」だそうです。
それにしても「お練り」の演出、もう少し後ろから見えるようにオープンカーを使うとか、台を置くとか、いろいろ考えてほしかったなあ。
下の写真が、あわれな我々が見た「お練り」です。