ドールハウスその後2013年10月07日 23:19

近所の万能お助けマンのI氏に建築をお願いしているドールハウス、I氏が近所のおばさんたちのヘルプなどで大変お忙しく、なかなか着手できないでいたが、涼しくなったのと、少しお暇が出来たのであろうか、「エィー!」と気合をかけて、いよいよ最終的な段階に入ってくださった。 ごらんの屋根は市販のランチョンマットを利用、外壁のタイルはエクセルでプリントアウトしたもの(出来上がりはもっと厚い紙になる)、そして細かく桟が入った窓、中にはガラスの代わりの透明プラスチックがちゃんと入っている。そしてその窓枠をつくるためには、木枠を作って正確に同じものができるようになっている。なんとアイデアいっぱいの器用な方であろうか。感謝、感激の私である。 ドールハウスが竣工の折には、盛大なパーティをしなくては!

ノリントンとビブラート2013年10月17日 14:05

ご近所の友人から、都合が悪くなって行かれなくなったと、N響のコンサートのチケットを2枚いただいた。指揮はロジャー・ノリントン、バイオリンは木嶋真優で、演目はすべてモーツアルトである。          大のモーツアルト・ファンの友人を誘って、出かけた。 ノリントンは、知らなかったが、有名な指揮者らしい。オケは、35名ぐらいの小規模の編成で、指揮台はなく、楕円の中心の半円型のスペースを、指揮棒も持たないノリントン氏が右に向いたり左に向いたり、真正面の太鼓に向かって進んだり、いろいろ動くのだが、それがとてもユニークでおもしろかった。特に、曲の最後は必ず、聴衆の前に向いてポーズを決めるのがおかしい。 最初は交響曲第31番K.297「パリ」、モーツアルトがパリに滞在しているときに作曲され、華やかさを好むパリジャンの趣味に合わせて作られた曲だそうだ。 次にバイオリン協奏曲第5番K219「トルコ風」、この曲は、たまたま最近iPhone経由でよく聞いていた曲、しかし、その耳慣れたメロディー、いつも聞いているものより高音部分がいやに貧弱に感じられ、なんだか違う曲のように感じた。一緒に行った友人も同じ感想だったが、彼女のクラッシック通のご主人がおっしゃるには、ノリントンはビブラートを好まない指揮者なので、それが影響していたのではないかとのこと、なるほど、そういうこともあるのか、とあらためてノリントンについてのサイトを覗き、ビブラートにもいろいろな意見や好みがあることを知った。 最後の交響曲第38番K504「プラハ」は、素晴らしい演奏だった。そして、アンコールには、「フィガロの結婚」の序曲、これにはうんと得をしたような気分だった。

おり手紙2013年10月24日 21:45

ファイスブック友達の一人、睦美さんの姪御さんが「おり手紙」という本を出版し、私の孫にとプレゼントしてくださった。便箋などの紙にメッセージを書き、それを好きな形に折って届けるというアイデア、なかなか洒落ている。送られてきた本の中には、かわいいシャツの中にメッセージが入っていた。私もさっそく、3点ほど作ってみる。これなら子供にも簡単に出来そうだ。ありがとう、清水あかねさん!

半藤一利「幕末史」2013年10月27日 11:28

とかく歴史には弱い私だが、明治維新のところは、読んでも観ても、いつもおもしろく思う。NHKの「八重の桜」も、明治維新で賊軍といういわれなき汚名を着せられた会津が舞台という、珍しい設定の話で、大変興味深く観ている。 この半藤一利の本は、講演の内容をテープ起こししたものであるが、内容が大変濃くて、いままであまり語られてこなかった明治維新の本質を丁寧に説明していて大変おもしろかった。 「尊王だ」「攘夷だ」だ叫んでいる人たちが、結局は権力争いの中で簡単にその主張をかえてしまうといった経緯、維新前は「天皇(テンノー)」という呼び方はなかったのに、山県有朋などが、そのうまい音(オン)を世間に広めたこと、その山県有朋は足軽以下の下級武士だったせいか、職を失う維新後の武士への同情はまったくなく、徴兵制の設立に熱心に尽力した・・・等々、おもしろい話がいっぱいあった。廃藩置県で、朝敵藩と曖昧藩という呼び名が存在し、県名と県庁所在地の命名にも影響したなどという話も興味深く読んだ。