NHKドラマ10「ガラスの家」2013年09月04日 16:24

NHKドラマ「ガラスの家」が始まった。
主人公の自宅が、我が家と同じ町内の、よく知っている家で撮影されたため、撮影隊が集会所を何回か拠点にしていたこともあり、前から放送を楽しみにしていた
フランスでの飛行機事故で母親を亡くし、父親に育てられた斉藤工演じる財務省勤務の若き官僚が、井川遥演じる父親の再婚相手に恋するという、危ないお話。大石静って、余程アラフォー女性と若い男性との恋物語が好きとみえる。井川遥はきれいだけれども、やはり歳相応という感じだし、ちょっと無理があるなあというのが正直な感想。
フランス・ブルターニュ地方の岸壁で撮影されたというシーン、フランス語で彫られた石の慰霊碑がちょっと気になった。
録画したものをスローで、勉強をかねてよく見たら、ちゃんとドラマの中の名前が入っていて、もちろん石のように見せているだろうけれども、そこら辺は凝った演出だなと感心した。

若冲を観に福島へ2013年09月12日 22:24

伊藤若冲はあまり好みの画家ではないが、コレクター、プライス氏の東北地方応援の心意気をNHKの番組を見て感じ、行ってみたくなった。友人に声をかけたところ、新幹線+源泉かけ流し温泉一泊も入ったツアーを友人が申し込んでくれた。
まず美術館前のすごい長さの列に驚く。30分ぐらいは並んだだろうか、観光バスから降りる人々もいる。大きい綺麗な美術館、若冲だけでなく、彼の江戸絵画のコレクションが並んでいるが、頭そして頭の上からの鑑賞、上野の評判の美術展にでも行ったようだ。
目玉の「鳥獣花木図...屏風」、8万6千個ものマス目に色を埋めるという、気の遠くなるような作業の果てに完成したという作品は、思ったより小さくて、だいぶ傷んでいるところも気になり、期待したほどではなかったが、一筆描きのように鶴を六曲一双の屏風に描いた作品には感動した。あと、プライス氏がコレクターになるきっかけとなったという「葡萄図」もすばらしかった。
日曜日だったせいか、子供連れ、老若男女、あらゆるタイプの観客のなか、馬の絵の前で「ウマっコ、みても仕方あんべえ」と言って通りすぎたおばあさんたちがいたと友人が言う。駅まで乗ったタクシーの運転手さんも「オラも観てきたんだ。みんなが信用するように絵葉書も買ったきたんだぞ」と言って絵葉書を見せてくれた。プライスさん、福島への応援、ありがとう! 
源泉かけ流しの温泉も人がいっぱいでした。

切れ字2013年09月12日 22:28

近所の集会所での「俳句の会」、きょうはまず先生から俳句につきものの「切れ字」のお勉強からはじまった。「や、な、か、けり、たり、よ、も、ぞ」などで終わる俳句につきもの言い方、これを使うと俳句らしくなるという秘伝の策だそうだ。
直前の福島への旅、吟行だわね、と友人と話し、福島市内から会津若松に行き、鶴ガ城や五色沼での句作を期待した。しかし俳句は何も出てこず、大河ドラマ「八重の桜」のイメージばかりが浮かぶ。
それでも、福島から会津若松への国道で車中からみた水田を思い出し、切れ字をつかった一句ができた。
「福島や誇りとともに稲穂ゆれ」

漁夫の利2013年09月17日 17:20

Gustavo Dudamelの大ファン、若き友人Mayumiさんに誘われてNHKホール「ヴェルディ ガラ・コンサート」に出かけた。ソプラノMaria Jose SiriとテノールStuart Neiliは素晴らしい声量で「アイーダ」と「トロヴァトーレ」からのアリアを聞かせてくれたが、何よりもDudamelの迫力ある指揮に魅了される。彼の楽団員に対する気の遣い方にも感心した。
終演後、「グスタボに会いに行こうかな」(出待ちなんて言葉は彼女はつかわない)というMayumiさんに『お邪魔虫かな』と思いつつついていき、楽屋口の長い列に並ぶ。待つこと30分あまり、「マエストロへのサインは一人一枚にお願いします。写真はご遠慮ください」というNHK側の仕切り屋嬢が声をはりあげている中で、サインを待つ列が動き出す。Dudamelの隣に、なぜかちょっと怖い感じの西洋人がついて歩きながら成り行きを見守ってい...る。Mayumiさんいわく「あれはマネージャーだと思う」とのこと。
Mayumiさんの番にきたら、すぐ「おー、Mayumi,よく来たね」「私、またウィーンにも行きます」といった感じでハグ、その写真を撮る役目だと思っていたが、彼女に「私はグスタボとのツーショットは絶対に要りません」と言われているので、何もできずにいると、Dudamel氏は、私のほうを見て「Mother?」・・・「No」と否定したけれど、彼女のお母様と私、確か同い年である。
そんな時、怖そうなマネージャーが私に写真を撮ってあげると言うではないか。「写真はご遠慮ください」というアナウンスの後で、マネージャーみずから撮ってくれた写真がこれ!
まさに「漁夫の利」というべきか!

旅の記録2013年09月24日 21:48

若冲を見がてらの福島・会津への小旅行、一緒に行った友人が旅の記録の冊子をつくってくれた。美術館のチケットが表紙に入っているのがとても洒落ている。中には、景色や人物の写真に混じって、泊まった旅館や観光名所が出しているチラシや地図をスキャンしたもの、ツアー料金費、乗った新幹線の記録なども入っている。とかく忘れがちな情報を楽しいスナップ写真とともに保存できる素敵なアイデアだ。ワードで作ったそうだが、写真を入れながらの作業は結構手のかかるものだったろう。感心し、ありがたく頂戴した。