これで最後のオッカケ旅第4弾」その③ドン・ジョヴァンニ2017年06月04日 06:54

今回ミラノ公演の「ドン・ジョヴァンニ」は、頑張って最前列の席を確保後、同じプロダクションをYouTubeで観たので、いろいろハプニングがあることは分かっていた。しかし、最初に、オーケストラボックスの舞台の端上の客席バルコニーにTH見つけたときはびっくりした。前奏が結構長いので、その間に話をしているのかしら、なんて思っていたら、指揮者がタクトを振り上げて前奏曲が始まったと同時に舞台に飛び降りたではないか。上着を脱ぎ、これから女を口説きにいく風情で舞台の奥に消えていく。
舞台装置らしきものはほとんどなく、華やかさに欠ける舞台、そのかわりサプライズが山盛り…客席の最前列の真ん中に3人ならんで歌ったり、奥からレポレッロが走ってくるのをドン・ジョヴァンニが追いかけてきて、そのまま舞台に駆け上がったり、座席奥の貴賓席から騎士団長の幽霊が舞台のドン・ジョヴァンニと話をしたり、最前列の席に座った我々にとって、すぐそばで聴くオペラ歌手の迫力は格別であった。
終演後の楽屋口でサインをもらうこと、これを一度やってしまうとそのまま帰ることはなかなか出来ない。今回は、二人の友人もそれに付き合ってくれるというので、THには「新しいあなたのファンです」と紹介する。昔は長く並んでいたファンの列も最近はあまりなくちょっと寂しいが「遠い日本からありがとう」という感じでにこやかに挨拶してくれた。更にハンプソン夫人のアンドレアと義理の息子となったルカ・ピサローニ夫妻と前後しながらヴィットリオ・エマニュエル2世のガッレリアを抜けてホテルに戻る。

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