若冲を観に福島へ2013年09月12日 22:24

伊藤若冲はあまり好みの画家ではないが、コレクター、プライス氏の東北地方応援の心意気をNHKの番組を見て感じ、行ってみたくなった。友人に声をかけたところ、新幹線+源泉かけ流し温泉一泊も入ったツアーを友人が申し込んでくれた。
まず美術館前のすごい長さの列に驚く。30分ぐらいは並んだだろうか、観光バスから降りる人々もいる。大きい綺麗な美術館、若冲だけでなく、彼の江戸絵画のコレクションが並んでいるが、頭そして頭の上からの鑑賞、上野の評判の美術展にでも行ったようだ。
目玉の「鳥獣花木図...屏風」、8万6千個ものマス目に色を埋めるという、気の遠くなるような作業の果てに完成したという作品は、思ったより小さくて、だいぶ傷んでいるところも気になり、期待したほどではなかったが、一筆描きのように鶴を六曲一双の屏風に描いた作品には感動した。あと、プライス氏がコレクターになるきっかけとなったという「葡萄図」もすばらしかった。
日曜日だったせいか、子供連れ、老若男女、あらゆるタイプの観客のなか、馬の絵の前で「ウマっコ、みても仕方あんべえ」と言って通りすぎたおばあさんたちがいたと友人が言う。駅まで乗ったタクシーの運転手さんも「オラも観てきたんだ。みんなが信用するように絵葉書も買ったきたんだぞ」と言って絵葉書を見せてくれた。プライスさん、福島への応援、ありがとう! 
源泉かけ流しの温泉も人がいっぱいでした。

切れ字2013年09月12日 22:28

近所の集会所での「俳句の会」、きょうはまず先生から俳句につきものの「切れ字」のお勉強からはじまった。「や、な、か、けり、たり、よ、も、ぞ」などで終わる俳句につきもの言い方、これを使うと俳句らしくなるという秘伝の策だそうだ。
直前の福島への旅、吟行だわね、と友人と話し、福島市内から会津若松に行き、鶴ガ城や五色沼での句作を期待した。しかし俳句は何も出てこず、大河ドラマ「八重の桜」のイメージばかりが浮かぶ。
それでも、福島から会津若松への国道で車中からみた水田を思い出し、切れ字をつかった一句ができた。
「福島や誇りとともに稲穂ゆれ」